インターネット広告、「美×健康」をテーマにした自社開発商品の開発、地デジアンテナの設置工事、産地と消費者を結ぶ農畜産業…。これらはわずか30数名の従業員で運営しているビジョンズの事業です。一見すると一貫性がない事業展開に見えますが、いずれの事業でも好業績を実現。そこには、「個性を育てる」という教育理念と、「モテるものづくり」という考え方、そして1つのことにあえてこだわらないスタンスが深く関係しているようです。『世界中の皆様の「衣・食・住」生活インフラコンシェルジュになる』というビジョンを掲げる、代表取締役 岩野 竜志 氏にお話をうかがいました。

ビジョンズ株式会社について

――はじめに、ビジョンズ株式会社を設立した背景を教えてください

実はビジョンズという会社は、私自身が「何かをしたい!」という思いがあって作ったわけじゃないんです。当時、私は仲間たちといろいろな新設法人に出資したり時にはM&Aしていまして。最初はその資金や利益をプールさせるために作った会社でした。

昔から仲良いバンド仲間と二人で始めた会社ということと、事業自体が色々な経営者仲間との協業や共同出資というパターンが多かったので、単体ではなく複数形でビジョンズとなりました。でも5年くらい経って、「自分たちでも何かやりたいね」という思いが湧いてきて、それでまず人のご縁のあった通信事業をスタートさせたという経緯があります。

私の話になりますが、たまたま親族に経営者が多いんですね。だから、自分としては「会社員として働く」という環境にあまり馴染みがなくて。どちらかというと、目的への手段として「自分の会社を持つこと」というほうが明確にイメージできました。だから、多くの起業家の方たちが自分がやりたいものをビジネス化していくのに対し、私の場合は、とにかくゼロイチでビジネスがやりたくて、その手段として気づけば会社経営をしていた…という順番でした。
 

――『世界中の皆様の「衣・食・住」生活インフラコンシェルジュになる』というビジョンは、どのように生まれたのでしょうか

先ほどバンドをやっていたという話をしましたよね。高校生のときからずっとプロ志向で音楽をやっていて、弊社のコンセプトワードに「モテる」というものがあるのですが、これはバンド時代の名残です。正直な話、あの頃は有名になってお金を稼いで、何より女の子にモテたかった(笑)。音楽はずっと続けていれば、おそらく最終的にはプロの端くれになれたと自分では思っています。ただ、時代的に音楽だけでは自分の目標値までは稼げません。それで音楽の道は諦めました。

それで今度は、商売という方向に興味がシフトしていき、自分たちでビジネスを行なうことに夢中になって。そんな仕事の中で「ありがとう」といろいろな年代のお客様に感謝されることに、大きな意味を感じたんです。この価値観の変化により、私たちの中で「モテる」という言葉の意味が、「人から感謝される、求められる」というものに変わっていきました。

追求していくべきことは、「人から感謝されること、求められること、そして選び続けて頂くこと」。分野や手段はなんでもいいと思いました。だから、多くの人が身近に感じられる「衣・食・住」の生活インフラにおいて、本当に良いものを作って提供していくコンシェルジュのような存在になろう、と。自分たちが何を目指し、どこに向かうのか。その思いと覚悟を明確にしたのが、このビジョンです。
 

ビジョンを体現した取り組み

――ビジョンが、事業に大きな影響を与えた事例はありますか?

はい。住宅設備事業が象徴的ですね。戸建住宅の設備の新設、交換などのサービスです。「昔からあるサービスでは?」と思うでしょう。

今までは住宅メーカーがユーザー様から受注を受けその後下請けの会社に工事を依頼する、若しくは、ウェブで集客をする広告会社が存在し一括で集客をした後、加盟店から仲介マージンをもらい下請け業者さんに紹介する流れでした。

それを弊社の場合ですと、全ての集客から工事迄を一括で行うノウハウを独自構築しています。

その為、メーカー様のご協力により部材の大量仕入れや、ウェブでの自社集客・自社システムを使った作業効率の最適化など、色々と独自の工夫を凝らしているからでもあります。また近年のお客様方はネットリテラシーが高いですから、ネットで[完全自社施工]と記載が可能な業者は非常に喜んで頂ける訳です。

今の時代、いわゆる【職人】と言われる人材が不足しております。その影響もあり一番の課題は人材確保です。弊社の現場工事の人材はあえて経験者は採用しません。その理由はどうしても本人の”こだわり”がすでに出来上がってしまっている方が多いという事です。

弊社ではまず挨拶から徹底して教育し[職人=汚い・低学歴]などのマイナスイメージを徹底的に壊して行こうと考えています。

なこの部分を、人材確保から教育まで行なうことは非常に時間・労力ともにかかりますので、いかに確実かつ早く育てる事が今後の課題でもあります。

この仕事をはじめたキッカケは、「住宅設備工事業がまだまだ人の手が足りていない」という話を社員が知っていて、問題意識を持っていたからなんです。で、ビジネスの可能性を感じて参入してみたら、工事の内容や金額のバラつきなど色々な事実が分かって。自分たちならより喜ばれる・感謝頂けるサービスを新しい形でご提供できると思い、事業化に踏み切ったんです。

これまでインターネット広告の仕事をしていましたから、競合他社様に比べて効率よく集客する自信がありました。それで、ロケットスタートで一気に一定のシェアを獲得。そして今は、全国に5つの営業拠点があります。でも、もっと拠点を作って対応エリアを広げていきたいですね。私たちが営業エリアを広げれば、きっとお喜び頂けるお客様もいらっしゃると思っております。もっと言えば、アジア圏~世界への海外展開も視野に入れています。
 

――素晴らしいですね!ほかの事業も同じような流れで生まれたんですか?

農畜水産事業もビジョンを体現したビジネスです。ご存知ですか?漁師さんが採った魚って、すべてが一般市場に流れるわけじゃないんですよ。消費現場では「販売しやすい・扱いやすい魚」ばかりが残りますが、流通の過程でちょっと小さくて見映えが悪い魚や、一般に知られていない魚、大量に獲れた魚は選別されて、食卓まで届かないことが多いんです。サイズや見栄えが違うだけで味は本当に美味しいので、もったいないことが行なわれているんですよ。

食料自給率の低下、輸入品への依存とかいろいろ言われておりますが、こういった現象が発生しているのは事実なんです。各地の漁業関係者さん方とも各地に出向きお話お伺いさせていただきましたが、「美味しいお魚をもっと日本のみんなに食べてもらいたい」。その想いが本当に伝わってくるんです。

食卓には並ばない魚たちを私も食べてみたんですがすごく美味しい。規格からちょっと外れているだけで。これを手ごろで手軽にご家庭にお届けすることができたら。漁師さんにとっても喜んで頂ける事だし、消費者にとっては産地に毎回出向かなくても美味しい食を体験していただく事ができる。いいこと尽くしじゃないですか。

キッカケは魚でしたが、野菜や果物、精肉でも同じような事がおきていますので、それを何とかしたいと思って事業化しました。

画像: ――素晴らしいですね!ほかの事業も同じような流れで生まれたんですか?

――社員の方発信で、事業が立ち上がっているんですね

弊社の教育方針に「個性を育てる」があります。私は「個性は強み」だと思っているんですね。画一的な社員を増やしても、そこから面白いもの、目のつけ所のいいものは生まれません。だから、ありのままの自分でいい。むしろ、「自分を構成している個性をもっと武器にしていこうよ」と考えています。

前にも話しましたが、私は「なにかゼロイチでビジネスをやりたい」という思いが先にあって、とりあえず形から作ってやるものをあとから考える種類の人間です。だから、社員がやりたいことができるように環境を整えるのが、私の役目だと思っています。

人間は、自分が問題意識を持って、自分が発信したことには、本気になれるもの。そして人は本気になったとき、高いパフォーマンスを発揮します。しかし、それだけではビジネスが成立するとは限りません。そこで私がより勝率を高める為の土台作りをする…といった感じですね。

弊社のそれぞれの事業がユニークな発想で新商品・新サービスを作って好業績を上げられているのは、社員たちや役員と社長である私の役割分担が上手くかみ合っているからなんです。ここは他社がマネしにくい、私たちならではの強みだと思います。
 

ビジョンの実現に向けて

――今後の目標・展望を教えてください

2019年1月期の売上高が7億円でした。今期は10憶~12億円は実現できるんじゃないかと思っています。今、従業員は25名程ですが、4月から新卒社員が7名入って30名超え体制に。ビジョンズは「人財ありきで、事業領域を広げていく会社」ですから。新しく入ってくる子たちの活躍にも期待しています。

世の中の潜在的なニーズを捉えて「やりたい!」と手を上げたら、全力で応援していくスタンスです。私たちが予想もしていない発想を提供してくれれば、今の成長曲線を超える急成長が実現するかもしれません。それは楽しみですね。

今の時代、スマートフォンの普及によって、子どもでも弊社のような小さな会社が出している商品にたどり着けちゃうじゃないですか。粗悪なものから優秀なもの、そして高級品まで、その気になればなんでも買えてしまう。そう、「選択肢」が多すぎるんです。そのような中で、お客様が求めているものを誤ることなく、本当に良いモノを求めやすく・手軽に選べる世の中にしたい。そういう思いがあります。

ビジョンに掲げている『世界中の皆様の「衣・食・住」生活インフラコンシェルジュになる』には、今は無いけど求められているサービス・価値観を作っていくという面と、正しい情報をご提供してお客様にとってより良い選択をして頂く面、この2つを追求していくという決意が込められています。まだまだできること・やっていくべきことは多いですね。

「モテる」ということはファンがつくこと。ファンは商品や情報を信頼してくれる人、私たちの世界観に共感してくれる人のことです。その期待に応え続けることで、社会にインパクトを与えていく。私たちの挑戦はまだ始まったばかりです。

画像: ――今後の目標・展望を教えてください
画像: 永く愛され続ける"モテる"企業であること。
ビジョンズ株式会社 代表取締役社長 岩野 竜志 氏のインタビュー

ビジョンズ株式会社

住所:東京都品川区西五反田8-8-15
設立:2010年2月24日
代表:代表取締役社長 岩野 竜志
URL:https://visions-corp.com/

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