テキストや写真だけでなく動画コンテンツを駆使して医師や医療機関の情報を発信する医師紹介メディア「メディネクト」を運用する一般社団法人メディネクト。前職はパーソナルトレーナーという異業種からの起業ながら、ご両親が病に倒れられた経験から医療環境を改善したいという想いを強く持つ池田恒夫代表理事に、現在の取り組みと将来のビジョンをお話しいただきました。

医療情報メディアを立ち上げた背景

― 池田代表が一般社団法人メディネクトを設立したきっかけを教えてください

一般社団法人メディネクトは2018年2月に設立した、患者と医院・医院と医院をコネクトする医療情報メディア「Medinect-メディネクト-」を運営する法人です。

医療情報を発信するメディアを立ち上げた背景には、両親が大病を患ったことが影響しています。私の両親は長年、飲食店を営んでいました。ある時期までは両親ともに健康だったのですが、私が中学生になった頃から次第に父も母も定期的に病を患うようになってしまったのです。

父は脳梗塞で二回倒れています。幸いなことに二回とも発見が早く、救急車が到着するまでの間にかかりつけ医の先生が適切な初期治療をしてくださったおかげで大事には至りませんでしたが、脳梗塞の影響もあり営んできた飲食店は閉店せざるを得ませんでした。

一方、母は私が大学生のときにすい臓がんを患いました。すい臓がんは、がんの中でも見つかりづらく治療も難しいとされています。母は運よく早期発見することができ、抗がん剤治療を受けることができましたが、治療に適した医療機関を見つけるのは簡単ではありませんでした。

両親の病院を探す過程で感じたのは、医療機関を探すサイトの多くが文面情報ばかりで非常に分かりづらいということ。何千・何万もの文字を読みながら医療情報を集めるのには本当に骨が折れました。このときの経験から、もっと患者さんに寄り添った医療情報を提供したいと考えるようになったことが、メディネクトを立ち上げた一番大きなきっかけです。

画像: ― 池田代表が一般社団法人メディネクトを設立したきっかけを教えてください

― どのようなキャリアを経てメディネクトを立ち上げられたのでしょうか?

中学生の頃から消防士になるのが夢で、大学は公務員の採用に強く、東京消防庁への就職率が一番高い学校へ進学しました。中学のときは野球ばかりしていて勉強は得意な方ではなかったのですが、消防士になるという目標ができてから必死に勉強に取り組み、希望の大学に特待生で合格することができたんです。やる気になれば何でもできることを経験したことで、「向き・不向きよりも、前向き」であることの大切さを学びました。

しかし、大学四年生で卒業を二週間前に控えたある日、大学から後期の授業料が支払われていないとの連絡が入りました。そのときに初めて母がすい臓がんを患っていることを知ったのです。母が病に倒れ、家には授業料を払うお金がありませんでした。消防士という夢に向かって努力し続けていた私に、母は病気のことを打ち明けられずにいたのだと思います。

卒業を目前にしてのこと、有難いことに学部長からは「授業料を立て替えてあげるからちゃんと卒業しなさい」という言葉をかけていただきました。しかし、脳梗塞を経験している父に無理はさせられない、母の治療費はすぐにでも自分が稼がなければいけない、そう考えて大学を中退することを決めました。

消防士の夢を諦めるのは辛い決断でしたが、落ち込んでいる余裕はありません。すぐに始められて自分が熱中してできる仕事は何かと考え、大学在学中、四年間続けたフィットネスクラブのアルバイト経験を活かして、個人事業主のパーソナルトレーナーとして生計を立てる選択をしました。

パーソナルトレーナーとしての活動は22歳~29歳までの8年間。その間も、心のどこかでいつか医療の分野で事業をしたいという想いは抱き続けていました。多くの方に支援していただいたおかげで、トレーナーとして自分なりに定めた目標は一通り全て達成することができ、それを一区切りとして医療の分野への挑戦を決めたのです。30歳を前にして挑戦するなら今しかないと考え、両親の病気をきっかけに漠然と医療業界に対して抱いていた想いを事業として形にするため、メディネクトを立ち上げました。

画像: ― どのようなキャリアを経てメディネクトを立ち上げられたのでしょうか?

患者さんが求める医師に出会える機会をつくるために

― メディネクトを通して、どのようなビジョンを実現したいとお考えですか?

一般社団法人メディネクトの活動を通して実現したいのは、「患者自らも医療機関を選択しやすい環境をつくる」こと。

当たり前のことですが、医師と患者との間には医療に関する知識の差にものすごい隔たりがあります。医療の世界において医師側と患者側では情報の非対称性が顕著なんです。医療業界に関わる仕事を始めて、それをあらためて実感させられました。

現代社会ではインターネット上に様々な情報が錯綜しています。医療の知識が十分でない一般の患者側からすると、どの情報が正しいのか判断することは容易ではありません。弊社団が運営するメディネクトで信頼できる医療情報を発信していくことで、患者さんが医療機関や医師を選択するための一助になりたいと思っています。

また、私個人の経験によるものですが、信頼できる医師が身近にいることは本当に心強いものです。父が脳梗塞で倒れたとき初期治療をしてくださったかかりつけ医の先生には家族全員でお世話になっており、安心して任せられる医療環境が与える精神的な影響の大きさを実感しています。

私の家族は、運よく信頼できる医師に出会うことができましたが、これを「運がよかった」で終わらせたくないのです。メディネクトの事業を通して、患者さんが求めている医師や医療に出会うことができる機会を創りたい、誰しもが平等に信頼できる医療情報を得られる環境を構築したい。そういった理念のもと、医師紹介メディア「メディネクト」を運営しています。

画像: 患者と医院・医院と医院をコネクトするメディネクト medinect.or.jp

患者と医院・医院と医院をコネクトするメディネクト

medinect.or.jp

― 医師紹介メディア「メディネクト」の特徴を教えてください

私が信頼しているかかりつけ医の先生のような、日常的に安心して相談することができる医師やクリニックに出会うためには、正しい医療情報はもちろんのこと、フィーリングに合うか判断するための感覚的な情報が必要不可欠だと思っています。そのためメディネクトでは医師や医療機関の方々へのインタビューをもとに制作した映像コンテンツを発信しています。

また、映像に加えて文字情報、写真、クリニック外で医師の活動記録といった情報を一ページに集約させているのも特徴の一つ。一ページに情報を集約させるのは患者の検索負担を極力減らしたいと考えているからです。

私が両親の病院を探していた時に不便に感じたことでもあるのですが、情報が分散していると多くのページを見て回らないと求めている情報にたどり着きません。私と同じような不便を感じてほしくないという思いから、検索にかかる時間ができるだけ短い時間で済むよう情報の集約にはこだわりを持って運営をしています。情報を検索する時間を削減し、その分、医師と会う時間を増やしてもらいたいですね。

医師や医療機関の方には、各病院やクリニックの第一のホームページとして運用しながら、メディネクトをセカンドプラットホームとして先生方の想いを発信する媒体として活用していただければと思っています。文字情報だけでなく、映像として想いや考え方を表現することで、医師個人やクリニックの魅力を伝えるお手伝いをさせていただきます。

画像: ― 医師紹介メディア「メディネクト」の特徴を教えてください

― 情報を発信する際、メディネクトにはどういった強みがありますか?

医師は医療のスペシャリストであって、ご自身やクリニックをPRするにあたっての広告規制については十分な情報をお持ちでないことは多々あると思います。昨今では厚生労働省が定める広告ガイドラインの規制が強化されていることもあり、誇大広告にならないよう表現の仕方には留意しなければなりません。

メディネクトでは、広告ガイドラインを遵守しながら、その中で使える要素を最大限に活用するノウハウを蓄積しています。委縮して当たり障りのないPRしかできていないと医師やクリニック本来の魅力を伝えることができないため、規制されないラインまで表現できることは全てやりきることを信条としています。

また、医師の方々は日常的に多忙なため、インタビューから院内・外観の撮影も含め、映像撮影に関する全ての工数を2時間以内で終えられるように工夫しています。午後の休憩時間や休診時間など、合間の時間を有効に活用して撮影することで、医師やクリニックの方々の負担を極力減らすようにしているのです。

医療機関の方々には最小限の負担で、最大限魅力をPRすることができる。それがメディネクトの強みだと思っています。

画像: ― 情報を発信する際、メディネクトにはどういった強みがありますか?

医療コミュニティ圏の構築を目指して

― 今後の目標・展望をお聞かせください

今後、少しでも多くの医師や医療機関の方々にメディネクトの想いや考えに共感していただき、メディアに情報を掲載させていただきたいと思っています。ただ、むやみに掲載件数を増やしていけばいいというわけではなく、患者さんにとって信頼できる情報を掲載していかなければなりません。

たとえ小さくても、患者さんと医院、また医院と医院が信頼できる関係性を構築できるような「医療コミュニティ圏」を創りたい。そのため、メディネクトと繋がっている医師の先生にご紹介いただいたり、医療関係者から推薦を受けて、医療機関の掲載数を地道に増やしていきたいと考えています。

直接的な接点はなくても、信頼できる方を介して間接的に繋がっている関係性は、医療の分野においてはすごく重要な要素です。信頼性を担保するために一件一件丁寧に掲載数を増やしていきながら、直接的もしくは間接的につながった医療コミュニティ圏の輪を少しずつ広げていきたいですね。

医療の業界は今後、医師個人で選ばれる時代になると私は思っています。情報の透明性が叫ばれる現代においても、まだ閉鎖的な部分が多い業界ではありますが、今後は透明性のある情報を発信し、信頼を築き上げていくことの重要度が高まっていくはずです。

患者さんにとっても、ネット上でたくさんの不確定な情報が出回っている中、医師が情報を発信することが一番有益な情報になりますよね。医師の想いや医療に関する正しい情報を、患者さんのためにもっと積極的に情報発信するような世界にしていきたい、していくべきだと思っています。

メディネクトの事業として、将来的には医療情報の発信だけでなく、医師同士や患者同士も双方向の繋がりを持てるようなプラットホームを実現していくつもりです。この想いに共感していただける医師や医療機関、医療業界に関わる多くの方々と、一緒に医療業界を盛り上げ医療環境を良くしていきたいと思っています。

画像: ― 今後の目標・展望をお聞かせください
画像: 患者自らも医療機関を選択しやすい環境をつくる
一般社団法人メディネクト 代表理事 池田 恒夫 氏のインタビュー

一般社団法人メディネクト

所在地:千葉県浦安市堀江6-7-30 トクジュエーム102
設立:2018年2月13日
代表理事:池田 恒夫
URL:https://medinect.or.jp/

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